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映像、アニメーション

サンライズワールド

久し振りですが私は元気に過ごしています。
先日元サンライズさんからインタビューを受けました。
バンダイナムコフィルムズのHP内にあるサンライズワールドの、
クリエーターズインタビュー第11回メカデザイナーと言うタイトルで
お喋りした事を紹介されました。
その第一回目の記事が8/9日からアップされています。
(来週8/16日に第二回目がアップ予定)

今年は伝説巨神イデオン映画化からちょうど40周年と言う事もあり、
イベントも色々あるようです。
私も9月には都内の谷中で樋口の個展と8人のモデラー展を開きます。
その事も後半にはお喋りしています。
先ずは今週の分を興味のある方または暇な方?ご覧ください。


向島 お休み

2009年と2010年、
まだスカイツリーが出来ていなかった時期。
向島でアーチストが集まって「向島アート展」を開きました。

その後私が柏に引っ越してしまい、
立ち切れになってしまっています。
このHPの島も何とか引き続けようと色々試みましたが、
無理そうなので一旦この島はお休みにします。


「平和の方程式」について。

自分がアニメや玩具を作ろうと思う事の信念について、
少し考えを整理してみました。

私は子供が好きです。子供を喜ばせたい、楽しませたい。
その笑顔を見ていたい。そこに関わっていたい、と常々思っています。

そもそも人が好きなのです。子供でも大人でも(特に子供と気が合う(笑)

そんな自分の人格を育ててくれたのは親や妻や周りの人達と共に
もう1つの大きな原因の1つは漫画やTVのヒーローであった事は間違いないのです。
(特に漫画で具体的にはちばさん、手塚さん、やなせさん、バロンさんには
作品だけでなく直接お会いして人格者としても尊敬しています。)

そんな私が一昨年あたりからアート活動を始めました。
世界の平和を願い乍ら酒場で政治家の愚痴を言ったり社会を嘆いてばかりいるだけではなく活動したい。
(学生時代はデモに参加していましたが)
そんな気持ちでアニメをもう一度作りたいと思うようになったのです。

私が今まで形を作っただけで魂を入れてこれなかったロボットを使って(これはシステムの問題でと言う事です。)
これまで出合った人への感謝を込めてキャラクターにしたいと思うようになりました。

作品を通して今思っている事を語ろうと思います。
65歳を過ぎて自分がここまで歩んで来た道で、出合って来た人全てに感謝し、これからの子供達にその意思をつなぐ作品をつくりたいと思うのです。

今後ともよろしくお願いします。


柏のちいき新聞に紹介されました。

柏市で配布されている「柏のちいき新聞」
ちょっと、誤字も脱字も多く
(内容にも少し誤りがありますが)
主旨は伝わると思います。(笑)

私は「手塚さん」や「ちばさん」「やなせさん」
など諸先輩の方々名前を口にする時は
(「○○先生」という呼び方もあまりしませんが、
ほぼ「さん」付けです高校時代からのくせです)
決して呼びすてにしません。

ミクロマンは商品開発からパッケージまで関わりましたが、
リカちゃん等は主にパッケージに関わっただけです。
ブライガーや宇宙戦艦ヤマト、イデオン等も
メカニックデザイナーとして参加しましたが、
サンライズには入社していません。(笑)

ヒーローから影響を受けたのは間違いありません。
中学から柔道部に入ったのも強くなって女性や子供を助けようと思ったからです。
その裏にはそうしてモテたいと言う
(当時のギターリストと同じ)気持ちがあったのも白状します(笑)

さて来月、と言うかもう週末ですが
12/2日からバロン吉元さん主催の第二回キャラクターアート展が
山脇ギャラリーで開催です。
50人近くの作家展です(漫画家が多いです)
そこに私の「平和の方程式」も二点展示する予定ですので
ぜひお近くに出かけられる方は見にいらして下さい。


平和の方程式 2

5/3日から始まります柊展
そこに出す絵画「平和の方程式」の絵を描いています。

これは一言で云うと、戦わないで目的を達成するためのソフト
「平和の方程式を」をインストールしたAIロボットが、
どうしたら戦わずに平和を築く事が出来るかという物語りです。

このストーリーを少し続けると・・・
主人公のグループ(ある大学の研究部)が「平和の方程式」を発見します。

興奮した彼らは、世界中のコンピューターに「平和の方程式」のOSを
導入する事を政府に提案するのですが、政府からは無視されてしまいます。
それどころか彼らは命を狙われてしまいます。
(平和が実現しないのには戦争が無いと困る人がいるという事です)

命を失った主人公達は、危険を感じた時から身につけていた、
「終活ソフト/タイマー」でAIR(AIを搭載したロボット)となって蘇ります。

※「終活ソフト/タイマー」とは一人で生活する老人用に彼らが開発したもので、
亡くなったらそれを感知する腕時計がコンピューターに指示するものです。
例えば遺言状だったり、自分の銀行口座の暗証番号や各種のIDナンバー
或は消したいもの見せたくないもの、を瞬時にPCに指示するシステム。

自らの意思をAIに託し、AIRとなった彼らは、世界中のOSに
「平和の方程式」をインストールするために各国の
マザーコンピューターのある司令室に忍び込見ます。

当然そこには阻止するためのシステムや攻撃型のロボット等が出てきます。
しかし主人公側には「平和の方程式」のOSが自らにも使われているために、
相手を攻撃することはできません。
さてどうやって賢い彼らは(AI頭脳)その難題を乗り越えていくのでしょうか?。
と言うお話です。

つまり、この物語りは
物事を解決するのに最後は武力(或は最初から)しかないと考える人達に、
最初からその選択肢を無くしてしまえばいいという提案なのです。

日本人は昔、刀を持っていました。刀狩りがあって刀を無くした国が出来ました。
それで平和な国が出来ました。
戦前日本は軍隊を持っておりました。戦後平和憲法になって、戦争を放棄しました。
そして70年間平和な時間が過ぎました。

これからの交渉は機械に任せるべきです。
お互い交渉のテーブルの上に置くのは武器を覗いた全てです。
そしてそれらを審査してくれるコンピューターに判断をしてもらうのです。
相手と論理で勝負するのです。(アルファー碁のように)

すると答えは出てきます。多分妥協した答えだと思います。
妥協はお互いが、「しょうがないかー」という辺りで納得できる条件です。
(TPPも自国の条件を入れて、人間同士が交渉したのでしょうが)

今日も1つ打合わせに出た後はアトリエに籠ります。


「平和の方程式」

「平和の方程式」と言うタイトルのイラストを5/3日からの展示会に出展する事にしました。
いずれ、アニメーションにもしていきたいです。

今回はそのストーリーに至るまでのラーナーノートを書く事にします。

最初は、世界各地で毎日のように起こる小さな戦争、大きな戦争。
なんで世界中の戦争は無くならないんだろう?
と思っていた事がきっかけです。(多分みんな思っていた事でしょう)

そんなとき、ニュースで「アルファ碁」の事を知ったのです。
同時にAIには前から興味がありました。
だったら、人間の替わりにロボットに政治を任せてみたらどうか?と思ったのです。
昔からSFで「ロボットやコンピューターが支配する世界」はありましたが、
当時はあまりリアルではありませんでした。

ところが現代はそんな夢の様な技術(鉄腕アトムやドラえもんの世界)が実現してきたにも関わらず、
社会には貧困や不安がつきまとっています。
これは政治家の所為ばかりではありませんが原因でもあると思っています。
特に戦争に至る決断は政治家の問題だと思います。

・「人間の政治家が、我がままで世界中を戦争に巻き込もうとしている」
・「美しい国を作る」と宣言した政治家が国内の原発で出た廃棄物の始末がまだ出来ないのに、そのままの路線を進もうとしいる。
・「積極的な平和」と言いながら、武器の輸出を経済の柱にしようとしている。
・「普通の国にしたい」と言って戦争の出来る国作りを目指している。
・「核兵器は必要悪だ」と言っているアメリカについて、核廃絶案には反対している。
・70年かかっても近隣諸国と友好国関係を作れない日本の政治家の手腕とはいかがなものか?
・・・・と書き出せば切りがないですが、今まで思っていた事を自分の作品で描いてみようと思った訳です。

今までもファンタジーで政治批判をした例はいっぱいありますが、
(と言うかほぼ全て?)リアルな批判は無いでしょう。
例えば知識の問題ですが、AIを搭載したロボットには
金田法務大臣のような質問に答えられない人はないですし(笑)
裁判官も六法全書と過去の事例を全て記憶させたロボットに任せればすむ話です。
その他貧困の問題も富の配分を出来のいいAIR(AIを組み込んだロボットの略)
に任せた方が、きっと閣僚に忖度しないできっちりやってくれると思いました。
理由はどうであれ、国民が結果を求めているのにそれが出来ないと言う事は、
もはや人間の政治家に任せておけない。

「平和の方程式」を組み込んだ「欲の無いロボット」に戦争を無くす結果を求めて、
行動を任したらどうなるか?と思って未来のロボット社会を描いてみる事にしました。
ロボット社会と比較して、人間は何処を目指すのか?をじっくり考えるきっかけになればいい。
つまり理想の「未来社会」を描いてみよう」と思った訳です。

ストーリーは次回からアップして行きます。


ジンライガー、アニメ化決定。

先月、現創展に出品していた銀河神風ジンライガーは、
キャラクターアート部門で高林写真賞というものをいただきました。

妻は2点出展して1つは金賞、もう1つは奨励賞をいただきましたが(笑)

その、ジンライガーが「株式会社ぴえろ」でアニメの制作が決定しました。
http://www.jinraiger.com

まだ放映局も放映日も決まっていませんが、
私はこれからメカ設定に入ります。
乞うご期待。


ジンライガー発表イベント

11/1日ジンライガーのイベントが行われます。
https://www.facebook.com/jinraiger(詳しくはここをクリック)
※ジンライガーとは数十年前(笑)テレビ放送していたロボットアニメのシリーズで、
(私もメカニックデザイナーとして参加していた)をモチーフとして、
新たに山本優さんが書き起こされたものらしいです。
そのイベント用に私も一枚ポスターを描きました。
それを持ってゲストとして参加して来ます。
なぜか妻もアシスタントとして参加します(笑)


「超・銀河船団」制作発表

MAGES (角川&ドワンゴ)のPCゲーム。
「超・銀河船団」のマスコミ発表がありました。
http://www.4gamer.net/games/291/G029176/20150302002/

いや、もう三月1日の話ですが(笑)
この中のロボットキャラクター約30体ほどを
担当させていただきました。
萌えキャラも4体程・・・

ゲームのリリースは4月からですが、
もう事前登録は受け付けています。

皆さんもどうぞ、お試しください。
そして感想を頂けるとありがたいです。


TVCM初出場!

昨日は風邪をひいて一日中家の中で寝ていたら、
「五時に夢中」って番組で
後半にトレンドマスター社の「なでなで猫ちゃん」のコマーシャルが入り、
アレー?って見ていたら最後に私が出ていて笑った。

そうです、パッケージやコマーシャルのお手伝いをしていたのです。
来週の木曜日もCMやるそうです。

まあ、あまりお勧めできる程面白くも
可笑しくも無いんだけれど暇な方は見てください。


トライタンサー!!(^^)

今朝嬉しいメールが届いた。

タンサー5関係者の皆様サンライズの◯◯です。
毎度お世話になっております。

サンライズフェスティバルにて35周年を盛り上げました
「タンサー5」ですが、
このノイズアップがAT-Xに届き、
なんと放送が決定いたしました!!
皆様、盛上げご協力ありがとうございました<(_ _)>

放送局:アニメシアターX(AT-X)
放送日:2014年12月3日(水)~
 毎週(水)22:30~23:00
 毎週(金)10:30~11:00
 毎週(日)28:30~29:00
 毎週(火)16:30~17:00
 ※週1話ずつ4回放送/毎週水曜更新

サンライズNewsサイト
http://goo.gl/Ooc7oZ

トライタンサー!!(^^)

というメールでした。
タンサーファイブは私が35年ほど前
はじめてメカデザインを担当したアニメと実写の合成作品です。
私の仕事はその実写の中で活躍する乗り物のデザインです。
クライアントは当時の(株)トミー。

自動車がワンタッチで、
もう1つの機能を特化した形(乗り物)に変形するのです。
例えば
乗用車が→ジェット機
ランドクルーザーが→地中探険車
救急車が→水中探査車

しかもこれはアニメはサンライズですが、
私のメカは、実写を担当した円谷プロが請け負って、
リアルなメカを作っています。

これがヒット(玩具が売れた)ので、
翌年のイデオンにつながるのでした。

皆さんもイデオンの元になった作品、
見てみませんか?
かっこいいですよ。


タンサーファイブ・本日上映!!

35年くらい前の私のデビュー作(担当メカデザイン) TVアニメ&実写
「タンサーファイブ」(制作:サンライズ&円谷)が
本日(20:30〜23:15くらいまで)新宿シネマで放映されます。
当時の監督やライターの方が集まると言うので、
今から、急に新宿に行くことにしました。
行ってきます。
少しだけ舞台挨拶します。


アレーとコレー

19日の夕方西荻窪で飲んでいたときに、
飲んでいた相手が突然突き出したスマホに、
イデオンモドキが映っていた。
「何それ?」
「ナニソレじゃありませんよ、アレーとコレーですよ」
????
で、検索したら出てきた。
http://subcultureblog.blog.fc2.com/blog-entry-12917.html
http://anicobin.ldblog.jp/archives/37583447.html
監督が
「緩いのやりたいんですよねー」
と言ってはいたが、
まさかここまでやるとは。

今やっているスペースダンディですが、
アレーを担当させていただきました。
6月くらいまで番組はやっているそうです。
時間のある方はぜひ(と言うほどのものではないが)見てください。
http://space-dandy.com/top.html


古本日和大盛況でした。

古本日和大盛況でした。
との事(私は土曜日ちょっと顔を出しただけです)。

前日(土曜日も)もすでに金曜日の新聞で
チャリティーのがちゃがちゃが紹介された事もあり、
問い合わせの電話も多くあり、
大勢の人が来てくれました。

そんな中、
放浪書店さんの企画で
■企画名…「一生の一冊」
■表現ジャンル…交流型展示という企画があり、
それに参加しています。

私も参加させていただきました。

私はちばてつやさんの「ちかいの魔球」を展示しました。
その本の事を少し紹介させていただきます。

当時ちばせんせいには進路の相談をして、
「漫画家は絵が上手いだけじゃダメ、社会勉強が大事」
と言う事や、その本のサインにもあるように、
なんでも悔い無く精一杯やりなさい。
と言う事を教わっていました。

その日も、(昭和四十六年2月十四日)
アポイントもなしにお伺いすると、
ちばあきおさんが出て来て、
「兄貴を起こしてくるから珈琲飲んで待っていてください」
と明るく迎えてくれました。

その後すぐにせんせいは二回からおりて来られ、
話を聞いてくださいました。

つまりアシスタントで使ってもらえないかと
お願いしていた訳です。

と言うのにも分けがあります。

当時、地元新潟の高校時代の友達がすでに
手塚治虫さんのアシスタントをしており、
彼に手塚さんのアシスタントが出来るなら、
私にも出来ないはずはないと思っていたのです。

その後せんせいとの話が終わって
帰ろうとした時、ついせんせいに
「明日のジョー」って
いつ頃どんな終わり方をするんですか?
と聞いてしまいました。
(なんか終わりそうな気がしていたんです)

せんせいはそれに答えず、
「僕の本で一番好きな本は何かある?」
と聞かれたので
「せんせいの本はみんな好きです」と答えました。

すると、
「ちょっと待っていて」
と二階に上がって行きすぐおりてくると、
「これはぼくの一番好きな作品なんだ」と言って
サインをしてくれました。

「ちかいの魔球」は当然読んでいましたので、
「ありがとうございます」
と言ったまま読みはしませんでした。
そのサインに添えられた
「樋口くんまっ白になりなさい」だけが気になっていました。

その意味が分かったのは、
数週間後の少年マガジンで
まっ白になった「明日のジョー」のラストシーンを見てからです。

私の質問の答えをサインで教えてくれたのでした。


ふるほん日和明日に順延

残念ですが、今日の天気は最悪。
(昨年の台風直撃という程ではないですが)
大雨です。

よって今日、向島鳩の街商店街で
行われる予定だった、ふるほん日和は、
明日に延期されました。

明日はきっといい天気になるでしょう。?
改めて皆さんの
参加をお待ちしています。


ふるほん日和

今週の土曜日
墨田区向島 鳩の街商店街で
富永浩通さんの主催する「ふるほん日和」が行われます。

場所
墨田区向島鳩の街通り商店街

井戸端古本マーケット
「ふるほん日和」主催
(Blog)http://furuhonbiyori.seesaa.net/
(Twitter)furuhonbiyori


私も
向島アート展を今年はやりませんでしたので、
ボランティアで参加するのと、
■企画名…「一生の一冊」
■表現ジャンル…交流型展示
に参加しています。

天気は・・・・たぶん雨です。
昨年は台風でしたから、まだいいか?

皆さんとお会いできる事を
楽しみにお待ちしています。


内から見た向島 ー野暮の探求ー

一言会 理事 阿部洋一

• 下町は粋なのか2

 そもそも向島が、今でも粋かと言うと筆者には疑問である。
この疑問にたって見ると、やはり向島の名を冠した本稿の表題に“粋”を持ってくるのは,
いささか気が引ける。

 贔屓に見ても、賢者がこの下町・向島に“粋な暮らしがある”と考える事自体、
多分に“誤解に満ちた”野暮な思い込みだと思う。

 それでもめげずに、読者諸賢を含むもの好きな方々は向島を探訪なさる。
ま、原住民である我々向島人にとっては、これらの方々のそんな的外れな誤解も思い込みも、
偏見も片思いも、いわば向島讃歌の一つなのであるから、まんざら嬉しくない訳ではない。

 筆者などは、この人々を熱烈歓迎するほどの情熱もないが、
さりとてこれら短絡誤解人間さん方の“向島研究”を阻止する謂れも、拒否する元気もない。

 何はともあれ、皆さんが向島に行き来さえすれば潤いやら癒しやらに出会え、
人間らしさに満ちた生活にふれあう事が出来、おまけに粋な暮らしに行き当たり、
上手く行けば、ご自身が“粋な存在”になれるんじゃないかと幻想を抱く姿は、どこか、
向島の小父さんの家に行きさえすれば必ずインド象に会えると信じていた、
わが親戚の圭ちゃんに似ている、というのは、失礼すぎる比較であろうか。

 おっと、毎度の事ではあるが、どちらさんも本稿の中に何か差し障りのある言辞がござんしたら
まっぴらごめんなすって・・・

 改めて愚考するに、わが圭ちゃんは至ってあどけない思い違いの象探しであったが、
皆さん方は極めて単細胞的思考による“野暮な誤解”である。

 しかし、そこに至る向島への信仰の厚さにおいて、両者に何ほどの差があろうか。

 圭ちゃんは翌日上野に行って、めでたく、大きなお耳で、小さなお目々と太いあんよの
インデラ嬢とのご対面を果たし、充実した夏休み日記をものにできたが、
諸賢は何年もかけて、さて、目的のどれを、いかほど達成なされたであろうか。

 ま、向島ではこんなのを、「洒落にもなんねぇぜ」という。

 それでもなんでも、皆さん方が向島を賛美くださるのであるから、
向島の商店街等では、野暮天様大歓迎、ウエルカム誤解集団ご一行様、ではある。

 それにしても、わが圭ちゃんとおっつかっつの誤解や偏見に基づく探訪の割りには、
他所者の皆様は、なんだかんだ、向島について論評を繰り広げ
それがあながち的外れでもないことをおっしゃるのには、あきれる…いや、おどろく。

 どうもこの学究の徒なんてぇシロものは、何やかやこじつけことの上手な生き物で、
一筋縄ではいかないしたたかさも合わせ持っている。
このしたたかってぇやつは、我々向島人から見ると、結構頼もしい価値であることも確かではある。

 我々は道が狭いのと、電車やバス、タクシーだいの節約が目的で、自転車を使っているだけなのに、
これらの方々は、スロースピードの人間目線はママチャリ、
それはまたヒューマンリレーションズのアイテムだなどと言い、
庭がないのでやむを得ず植木鉢を並べるってぇと、緑視率73%だの、グリーンアイランドだの、
アンチ・シーオーツー、地球温暖化の防止活動は古来よりこの地の文化なんて、
仰々し気に発表したりなさる。

 そこらのノラ猫までが、地球交流のシンボルとか、周辺親密度のバロメーターにされたり、
はては漱石の猫になぞらえ社会を斜めに批判の目で見てる、
などとまで言われて、大いに迷惑しているはずだ。

 あれは、ただ日向ぼっこで蹲っているだけなのだ。
こんなのは深読みではなくて、単なる噴飯ものの愚かな観察、見間違いでしかないだろう。

 あとで述べるが、カタカナ言葉を並べたてて学問っぽく見せるというのは、
手法として必ずしも間違ってはいないが、下町人間に取っては、
かなり野暮なふんぞり返り出あり、のっけから言わんとする内容を信じてもらえない
論理展開であることも承知しておいてもらいたい。


内から見た向島 ー野暮の探求ー

これから数回に分けて、
阿部洋一さんの向島レポートをお届けします。

阿部洋一さんとは一昨年曼陀羅webの主催する
「向島アート展2009」の時知合いました。
一目会ったときから気が合ってお酒が一緒の席でもないときでも
(あるときは一方的に阿部さんだけがお酒の席帰りだったりしても)
楽しい話をしていただいていた。

ある時一言会で出されたという会報をいただいた。
帰って読んでみると、これが面白い。

ところがこれは出力紙のみでwebにもアップしていないと言う。
それはもったいない、
この曼陀羅webでゆっくり連載させていただけないかとお願いしたら
いとも容易く「ああ、いいよ」とのことでした。
そこで、これから数回に分けて連載させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。


内から見た向島 ー野暮の探求ー

一言会 理事 阿部洋一

• 下町は粋なのか

 私の父母は新潟の出であった。
だから新潟には親戚が大勢いる。
昭和20年代と言う大昔、筆者が小学生の頃の事だが、ある夏。
この新潟の親戚の小学生二人が父親に連れられて向島の我が家へ泊まりに来た。
タタッと我が家のガラス戸(玄関などという洒落たものではなかった)を入るなり、いきなり奥の台所まで走り抜け、「どごにも、象さんなんか、いねがの。
象さんどごにいらんだ」と叫んだ。
「向島へ行ったら、象さん見ような」と、道々父親が語っていたらしい。
父は「圭ちゃんの望みを叶える為に、俺のうちも象を飼えるほどデカくなりたいもんだ」と笑った。
インドのネール首相の肝いりで、象のインディラが上野に来た、というニュースに日本中がわき返ったころの事である。

 昨今下町ブームとか新タワー建設とやらで、わが墨田・向島を“探訪”される方が多くなってきた。
理由は何であれ、人さえ集まれば、区内の商店街や飲食店も場合によっては、かの花柳界さえもが“潤う”という寸法で、悔しいかなその恩恵が筆者個人の財布に及ぶ事はほとんど無いながら、誠にご同慶の至りではある。

 これら向島への訪問者の“向島探訪”とは詮ずる所“人間探求”である、と筆者は認識している。
ま、近代文明の発展を、即座に“精神の荒廃”に結びつけたがる一部マスコミや、いわゆる文化人だの、社会科学者なんてぇ人々の“短絡さ”にはいささかの疑義を抱かぬものでもないが、とにかく急速な文明の発展の陰に、人間関係の希薄化や粗雑化が進み、もう一度人と人との関わりのあり方を見直そうという方々にとっては、わが下町・向島が、どこかその“回答”らしきものを秘めている、と見えるらしい。

世に人間くらい面白い存在はないのであって、その人間探求ほど楽しい研究はない。私がこんな雑文を書いているのも、そんな楽しみを独り占めするのはもったいないと考えての仕儀である事は言うまでもない。
ところで、他所からいらした皆さんの、その下町探訪の目的の一つに“粋な暮らしに出会いたい”というのがあるらしい。
事実、この地にそれがない事もない。
そこで本編は、その粋について述べたいのであるが後述の如く、筆者はどう見ても粋について述べるにふさわしい見識があり、言動を実行しているとも思えないので会えて野暮を表題とした。実は書きもの表題など、粋にしようが野暮にしようが、中身にたいした違いはないのだが、大上段に粋と一歩引いて“野暮の探求”にする方がちょっぴり“粋に見えるんじゃねぇか”と野暮は野暮なりに愚考した次第である。
つづく
(※この文章はwebように見やすくするため、勝手に改行や途中で「つづく」なっております。
 まだまだ続きますので引き続きよろしくご愛読ください)


第2回向島アート展終了。

長かった向島アート展もようやく終わり
ほっとしています。

ご案内さし上げたみなさまからも何人か来ていただけました。
ありがとうございました。

来年があるか(できるかやるか)どうかはまだ分かりませんが、

どうせやるなら一人でも多くの方に見に来ていただけるような
モノにしたいと思っております。

しばらく休んで
また次の活動を始めたらお知らせします。

(写真は26日のうどん会場で、
一年で大分上手くなったみーちゃんのジャズライブを聴きながら)


スタンプラリー参加店

今話題のスカイツリーの麓
押上から、曳舟界隈の
喫茶店や小物雑貨のお店の壁をギャラリーにして
11日から26日(こぐまさん27日)迄

40人のアート作品をめぐる
スタンプラリーをやります。

昨年来てくれた人も、
いらっしゃれなかった人も
2週間もあります。

毎日某かしらイベントやっています。
是非いらしてください。


向島アート展2010のイベント

向島アート展2010のイベントが決まりました。
13日から26日迄、
毎日イベントを企画して皆様のおこしをお待ちしています。


「向島アート展」に「秋のふるほん日和」プレオープン!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日時:9月23日〜25日 11時〜16時 雨天中止
場所:鳩の街通り商店街 ミニ広場「はとホット」

内容:「ふるほん日和」が帰ってくる!
この春、向島・鳩の街に初お目見えした、古本や手作り雑貨のフリマ
「ふるほん日和」。
10月30日の第2回開催を前に、「向島アート展」で賑わう鳩の街で
9月23日から3日間、ふるほん日和実行委員会により、プレ開催する
ことになりました!
「ふるほん日和って、どんなの?」という方も、「待ってたよ〜」とい
う方も、皆さんどうぞお越しください。

・桜の頃、にぎわいました〜春開催の楽しい様子がわかる写真パネルを 展示!
・大募集!!10/30の出店者受付コーナー設置。
・本は、写真集、デザイン関係、絵本、街歩きのお供本、アウトドア、
 旅本、向島ゆかりの作家本、落語本などなど。
・紙モノ充実!昭和30年代に誘うレトロな広告は必見です。
 昭和40 年代の女の子が遊んだ「千代紙」も出します。
・古布のブックカバーなど手作り雑貨も…

 秋〜懐かしいものを多数ご用意してお待ちしています。

http://furuhonbiyori.seesaa.net/
http://twitter.com/furuhonbiyori

★★★★★★★★以上★★★★★★★★


チラシ配布。

昨日向島に行って、
モノクロの告知チラシを配ってきました。

昨日廻れた所は工房鳩の目さん、雲水さん、みづきさん、
東向島珈琲店さん、スパイスカフェさん、
それに、今回展示をしていただけることになったconeruさん(http://coneru.jp/)。

あの日中の暑い中、
工房鳩の目の長縄さんが
僕と一緒に自転車でまわってくれました。

今年は昨年と違って説明する事も少ないし、
二年目で少し安心していただけたせいかお店のみなさんが
すごく親切に感じます。

今年は新しい展示場所や
作家さんも増えて、(アートカフェこぐまさんも参加してくれました)
昨年よりかなりバージョンアップしそうです。

頑張ります。
よろしくお願いします。

よろしかったら下のアドレスからチラシをダウンロードして、
ご近所のお店とかにおいていただけたらありがたいです。
http://www.mandala-web.info/user/2010mukoujima2tirasi.pdf
(A-四で2枚出力されるように設定しています)


【第2回 向島アート展 2010】募集

■参加作家募集要項
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 今話題のスカイツリーのふもと・向島地域は、「アートの街」として多くのメディアから注目を集めています。
スカイツリーはまだ建設途中。変化を続けるこの街ならではの集客が期待されます。

■ 第1回【向島アート展2009】は、街全体を使ったユニークな展示として、
 朝日新聞にもとりあげられ、好評を得ました。
 おかげさまで、第2回【向島アート展2010】を行う運びとなりました。
 向島地域の飲食店・雑貨店の壁面やアートスペースでの作品展示・販売、
 その他イベントを企画しております。

■ 主催の曼陀羅webは、【向島アート展2010】参加作家を募集します。

■募集テーマ
  ●向島作品部門(墨田区及び向島界隈の絵画及びそのイメージの作品)
  ●自由作品部門(ご自分の描きたい作品で投稿ください)
 ※参加申込み時にどちらか希望の部門をお書きください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 開催期間:2010年 9月13日(月)~9月26日(日)

■ 募集人数:50名

■ 応募締切:2010年 7月15日(木) 24時まで
      ※先着順とします。募集人数に達し次第、受付を終了致します。

■ 参加資格:プロまたはそれに準ずる作家活動をしている方の作品を募集します。
 (出展作品は基本的に販売することを前提とします)
  ※詳しくはお問合わせください。

■ 参加費:1名 3000円 ※作品点数 応相談

■ 応募方法:氏名、作品のジャンルをご記入の上、メールにてご応募ください。

■ 応募先:mandara@adachi.ne.jp(樋口)

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■【向島アート展2010】参加応募にあたりお読みください

* 展示作品スペースについて*
  概ね100cm×100cm程度まで
  小作品の複数展示可
  立体の作品についてもご相談ください。
  ※100cm×100cmを超える作品については応相談。

* 展示場所について*
  参加店舗(2010年6月15日現在)
   工房鳩ノ目(向島)/和 カフェみずき(東向島)/
   東向島珈琲店(東向島)/カフェ雲水(向島)/
   スパイスカフェ(押上)/(敬称略)
  ※いずれかの店舗の壁面、ギャラリースペースに作品を展示致します。

* 作品の販売について*
 ●50%が出展者の売上となります。
  残り50%は、展示・販売にご協力いただいた参加店舗への手数料、
  向島アート展の運営費に当てさせていただきます事、ご了承願います。

その他分からないことがありましたら、遠慮なく樋口までお訪ねください。

樋口雄一
メールアドレス mandala@adachi.ne.jp
曼陀羅web http://www.mandala-web.info/

向島アート展2010公式ブログ http://mkjart.blog88.fc2.com/


「向島スケッチ会」無事終了。

第2回「向島アート展2010」のスケッチ会を6/6日

曳舟から押上駅の周辺でやってきました。

最初は5日だったんですが
当日のあさの天気予報を見て急遽6日にしました。

今年は東京スカイツリーで注目されるようになって
カメラを持って歩く人を見かけることが多くなりました。

おかげで6日は天気に恵まれ過ぎて?
みんな熱射病になりそうでした。

途中お祭りの山車に巻き込まれたり
お祭りの屋台の美味しそうなにおいに誘われたりしながら
のスケッチでした。

最後は9月の向島展でもお世話になる「東向島珈琲店」で
打ち上げでした。

さて、そのスケッチの成果は?・・・

9月13日から始まる第2回「向島アート展2010」
での発表となります。
是非お楽しみに・・・。

(樋口)


向島スケッチ会 延期します

本日は、昼過ぎから時々雨の予報です。
向島スケッチ会は、明日6月6日(日)に開催いたします。


向島スケッチ会 参加者募集!

今話題のスカイツリーのふもと・向島地域を、
散策しながらスケッチしてみませんか?
写真撮影での参加もOKです!

■開催日:6月5日(土)
    ※雨の場合は順延
     予備日:6月6日(日)
         6月12日(土)
         6月13日(日)

■開催場所:向島界隈
■集合場所:東武伊勢崎線 曳舟駅改札出口
■集合時間:午前11時
■参加費:無料
    ※スッケチ道具・お弁当・お茶代は、
     各自ご用意ください。
■応募先:mandara@adachi.ne.jp(樋口)
    ※メールでの応募は、前日までに
     ご連絡ください。
    ※当日の連絡先:090-4930-2805
           (樋口)


第二回「向島アート展」開催のお知らせ。

今更ですが、
昨年の「向島アート展2009」に来ていただいた多くの方々
本当にありがとうございました。

おかげさまで、
今年も9月に第二回向島アート展を行う運びとなりました。

まだ決まっていない事等が沢山ありますが、
決まり次第発表していきます。

まずは開催日のお知らせと主旨説明です。

向島アート展2010開催期間:
2010年9月13日(月)〜9月26日(日)

主旨
墨田区向島周辺地域の飲食店・雑貨店様等の壁面をお借りし、
お客様に街を一つのアート展示会場として周遊していただきます。

アーティストには作品発表・販売の場を、店舗には宣伝と新規顧客発掘の機会を、
そしてお客様には地域の商店やアート作品との出合いを提供します。

また、周辺地域の魅力を伝えるお手伝いができればと考えています。

街歩きのガイド作成や、展示期間中「毎日イベント2週間」と銘打った様々なイベントを開催し、
地元だけでなく遠方のお客様も街に訪れるきっかけ作りをしていく予定です。


「向島アート展」は2009年に、商店主様、お客様、参加作家様、
いずれもが何らかの利益を得られるようなアートイベントを開催したい
との思いから生まれました。

2009年は起の年、2010年は動の年、2011年は立の年と考え、
継続したイベントとして皆様に認知されるようにしたいと考えております。


また昨年好評だったジャズライブや、うどん会などの企画も進行中です。
こちらもご期待ください。


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