今回も絵本の紹介をいたします。
こちらからです
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「ぼくのたび」 みやこしあきこ作
なんとも言えない読後感!自分の小さな町でホテルを経営している主人公の
”ここからでて、自由にどこかへ”
という気持ち、毎日を丁寧に始める変わらない日々。それだけではない、最後の1ページにこれまでの人生を全肯定する一文に
この先の楽しみのある日々がみえました。
ちなみに登場人物はすべてどうぶつです。
「シニガミさん」「シニガミさん2」安西達也さく
私は「シニガミさん2」を最初に見つけて読みまして、今回は2のご紹介です。
表紙裏には”この本を『大切な人、愛する人』をなくされたすべての人におくります”のメッセージ。ふと見つけた図書館で、4歳のおいに読んでいたら、途中で涙がこみ上げそうで声もがつまりそうになり、大変でした。
シニガミさんはどんな姿にでもなれるので、俗に見るガイコツ姿ではありません。よく見ると、どのページにも見守るシニガミさんが。
2では うさぎちゃんのお墓の前で大泣きするぶたくんの描写からという、なかなか衝撃的な始まりです。
死神や生死という難しい題材を、ぶたくんとうさぎちゃんを通して、そのまま、優しく、伝えています。でもお話はやはりかなしい。(T_T) そして生きる約束につながります。
ちなみに、死神を知らないおいは、家でもう一度読んでほしいと母親に”ニシガメさん、ニシガメさん”とせがんでいたようです。その様子を見ると、
私達の持つ既存のおどろおどろしい死神のイメージとは逆に、安西さんの絵本からおいの捉えたシニガミさんは、少なくとも怖いものではないようです。
作者安西さんの表現のすごさが感じられます。
絵本の紹介者
松木いくの http://ikunomatsuki.jimdo.com
布、お茶の時間、歌、自転車、スカッシュが好きです。
少しずつウォーキングをはじめました。
小さな子供の先生、 絵本作家/イラストレーターの活動中。
布に描いたトートバッグ等を ”Ikuno pattern” として、
http://minne.com/ikuno
こちらでご覧になれます。展示会などでも販売中。